「そんなこと」と流されてちょっとショックを受けたアリアを気にも止めず、白火は頭痛がするのか頭を抑え、眉根を寄せながら掠れた声で言った。
「ちょっと、道を……」
言うなり、アリアの方に倒れ込んだ。
咄嗟に飛び退くと、割と重そうな音を立てて青年が地面に激突する。
僅かな罪悪感があるが、それよりもアリアはいきなり倒れた青年の肩を揺すった。
「もしもし!? 大丈夫ですか!?」
「叫ぶな…頭に……響く……」
それだけ言うと、疲れきったように目を閉じる。いくら呼びかけても起きる様子はない。
このまま放置していくほど冷血漢でもないアリアは困り果て、何気なく青年の肌に触れた瞬間、びっくりして飛び上がってしまった。
驚く程熱を持っていたのだ。それは倒れるはずである。
「ど、どうしよう。ええと、まずは道の真ん中はまずいよね……」
細身だから気がつかなかったが、思っていたより長身だった青年の首元をひっつかんでズルズルと引っ張り始めた。
「ちょっと、道を……」
言うなり、アリアの方に倒れ込んだ。
咄嗟に飛び退くと、割と重そうな音を立てて青年が地面に激突する。
僅かな罪悪感があるが、それよりもアリアはいきなり倒れた青年の肩を揺すった。
「もしもし!? 大丈夫ですか!?」
「叫ぶな…頭に……響く……」
それだけ言うと、疲れきったように目を閉じる。いくら呼びかけても起きる様子はない。
このまま放置していくほど冷血漢でもないアリアは困り果て、何気なく青年の肌に触れた瞬間、びっくりして飛び上がってしまった。
驚く程熱を持っていたのだ。それは倒れるはずである。
「ど、どうしよう。ええと、まずは道の真ん中はまずいよね……」
細身だから気がつかなかったが、思っていたより長身だった青年の首元をひっつかんでズルズルと引っ張り始めた。
