俺は、疲れた身体で、小さな古い喫煙店に入った。


この店は、戦争でも奇跡的に残った店だった。


俺は、喫煙店に入ると煙草に火を点け深々と吸いながらいつもの頼むと、笑顔で言った。



熊田五郎は、アルカトラス島でこの後笑いの終身刑になる。



奴は、覚悟してたようで全く抵抗しなかった…



笑いの終身刑については、極秘事項らしく我々も知らない。



延々とくすぐられると言う話しもあれば、漫才や、コントや喜劇の練習をするとの話しもあったが、はっきりした事は誰も知らない。



それよりも熊田五郎を笑わせられなかったのが、悔しいやら情けないやらで涙が出そうだった。



俺の前に特大のチョコレートパフェが、置かれたのにも、気付かないくらい悔しかったが、チョコレートパフェを、見ると幸せになれた。



甘い恋愛物は、駄目だが俺は、甘い物が、大好きだったからだ。



それを食べながら良いアイディアも浮かび笑いながら平らげた。