「でも、大切な存在だ」 手放したくないくらいに 「……そう。なんか妬けちゃうな、翼くんにそんなに思われてるなんて」 「…苛めないでやってな、あいつ弱いから」 「苛めたりしないわ。あたし、プライド高いから」 そう言うと、先輩は笑顔で教室を出て行った ありがとな、本当は感謝してるんだ 俺に気づかせてくれたから、椎香に対する気持ちを ――さよならアスカ先輩