雨が降る日は誰か死ぬ

「走るぞ!」


山岡が後ろに向かって大声で叫ぶ。


全員がその声を聞いて走り出した。


ポツポツと降りだした雨が、徐々にパラパラに変わり、そして普通に降り始める。


相変わらずの雷に身をすくめながら、みんな梓の家を目指して一目散に走った。


だから最後尾に着いて来ている香奈たちのことなど、気にする余裕もなかったのだ。


三人が着いて来ていないことに気がついたのは、梓の家に着いてから、しばらく経ってのことだった。