雨が降る日は誰か死ぬ

「でも絶対大きな事故か事件だよ」


桜はサイレンのほうを見ながら、名残惜しそうに言う。


茜はそんな妹に背を向けて、愛犬の元に向かった。



「ショコラ!」



声をかけると、シッポを振りながら駆け寄ってくる。


茜がそのまま抱き上げると、ショコラはペロペロと顔を舐めてきた。


「あはは、くすぐったいよ」


茜は愛犬に向かって微笑んだ。