雨が降る日は誰か死ぬ

ディスプレイには小倉かすみの文字。


亜衣は急いで発信ボタンを押した。



『もしもしころも?』



「うん。どうしたの?」



『大変なの!』


「大変?」


かすみの慌てように、亜衣の胸が一瞬で不安に包まれる。


でも今日は雨は降っていないのに……。


急に亜衣の心臓がドキドキしてきた。