雨が降る日は誰か死ぬ

「あの……何か?」


女生徒が不安げに聞いてくる。



「あっ、いえ、何でもないわ」


山本は慌てて取り繕って、また歩きながら他の生徒たちの顔を見ていった。



(まただ。この子も)


ショートカットの整った顔立ちの女の子。



この子からも感じる。


でも、それが何なのか分からないから、ハッキリ断言することが出来ない。



結局全員の顔を見て回ると、数人の生徒から、同じような気配を感じた。