雨が降る日は誰か死ぬ

車が用水路に落ちたときに、かなり大きな音がしたから、近所の人たちが慌てて家から飛び出してくる。



「大変だ! おい誰か救急車! いや、警察に電話だ」


叫んだのは、町内会長をしている橋本耕作だった。


「おい! 大丈夫か!?」


橋本は急いで駆け寄ると、落ちている車に声をかけながら、中を覗きこむ。


運転席と助手席に人がいるのが見えた。