僅かに皮肉を含む、緩められた口元に余裕を感じる。


・・・・・いけ好かない奴。



「まだ――――顔色が良くないな」



私の顔を覗き込みながら、土方はさっき少しだけ手をつけた食事と見比べる。


食べろ、薬も飲め、そう言われ続けたが結局の所ほとんど無視。



最近、毎日見るあの夢のせいで、全くと言って良いほど食欲も失せていた。


決まって同じ。


母さんとの楽しい日々から、私が殺されるまでの時間。