小さく溜息をつき、もう一度目を閉じた。 もの凄く、自分では制御が出来ないくらい眠い。 ――――『お母さん、大好き!!』 どこか遠くで、小さい時の私の声が聞こえる。 はしゃいで、母さんの袖に捕まって笑っている私が。 『お母さんも、大好きよ』 “一生、何があってもお母さんがあなたを守るから” 意識が遠のくと同時に、母さんも幼少期の私も・・・・・ 霞んで、靄がかかったように遠くに消えた。