そう言いながら、再び山崎から視線を逸らした。


食事を取るほど体力も無いし、薬なんて無くても大丈夫。


あと少しで、あいつも戻ってくる・・・・・はずだから。



「治すためです、食べてください」


「だからいらないって」


「でも――――・・・・・」



突っぱねる私に、食事を取らせようとする彼。


薬を飲むためにも、食事は必要なのだろう。


――――だけど。


今すぐ信用して、おいしいと言いながら食事を取って。


なんて出来ると思ってるのか。