それに気が付かなかった事に、少しばかり自分自身の記憶力が不安になる。 「別に、こっちの話。変な事じゃないから」 偶然、誤解の恐ろしさを身を持って体験した直後だ。 変に疑われるのはもうごめん。 「そうか。じゃあ、また何かあったらここから呼べ。 俺の部屋は隣だから」