「――――は?」 声を合わせて、何とも間抜けな言葉を発する彼らに、もう一度繰り返す。 「私を、ここに置いてほしいんだ」 こんどは、はっきりと美丈夫の顔を見て言った。 こいつらを許した訳じゃない。 痛かったし、苦しかったし辛かった。 それよりも、信じてもらえなかった空しさと、恐怖は半端じゃなかったのだから。 「いや、お前女子だろう?」 やっと正気に戻った美丈夫に、そう言われるが・・・・・ どこぞのお侍さんが、男と間違えて女だということを信じなかったんだっけ? 今更女扱いか?