「詫びにはならんかもしれないが・・・・・お前の望むことを叶えたい」 そう、私の目を見て話す美丈夫。 その目には、一転の曇りも無く嘘を付いているようには見えなかった。 何でも、か・・・・・特に望むことはないのけど。 あの家はもう住めそうにないし、ここにいる限りある意味での自炊回数は減るだろう。 この身体だ。 あそこに置いて行かれたら、私はしばらくの間何も出来ない。 今は、泉箕の気配もしないし。 「・・・・・私を、ここに置いてくれないか?」