・・・・・それとも、生け捕りにしてゆっくり尋問するつもりなのか。 「大、丈夫・・・・・です」 声は酷く掠れて、空気みたいな物しか出なかった。 けれど、その言葉はかろうじて伝わったようで、そうか、と頷く気配がした。 「熱はもう大丈夫か?」 そっと、額に手が触れた瞬間、あの光景が蘇る。