「――――んっ・・・・・」 辺りを明るく染める朝日。 部屋に入るその光の眩しさに目を開けた。 布団から出ると、コツンと指先に何かが当たる感覚。 思いっきり蹴る形になってしまい・・・・・ 爪が割れるか、と思う位の痛みが指先を襲った。 「いっ、つぅ――――・・・・・」 ちら、と視線を向けると、朝日に照らされて原型の分からない、木彫りの人形。