-- ---- ------ なぜだろう、いつもはすぐに治るはずの傷の治りが遅い気がする。 ・・・・・全身が、焼けるように痛んだ。 手繰り寄せた思い出を振り払い、目を開けようとした・・・・・が。 「――――っぅ」 あまりの激痛に、とっさに目を押さえる。 気の遠くなりそうな痛み。 ・・・・・何かがおかしい。 「っ、ゲホッゲホッ、ゴホッ・・・・・ッ」 カラカラになった喉は、ただ息苦しくなるだけ。