「サラシが何だ!!誤魔化しかもしれねぇだろ!?」


焦りに、声が裏返っている。


明らか、動揺しているよな。



「信じられないのなら、取ればいい」


「フン、女だったらこんなこと言ってられな・・・・・」



そう鼻で笑い、私のサラシに手を掛けた。


その嘲るような言葉も、途中で詰まってしまっている。



「・・・・・マジだったんだな」



やっと、信じてもらえた。


まぁ、こいつらなんかに信じてもらおうなんて微塵も思ってないが。


ギィ・・・・・っと、拷問部屋の扉が開け放たれる。


ムッとしていた血と、湿気の臭いが外へ流れ出ていった。