バサッと千歳の香りのする羽織に腕を通し、前を見据える。



「おめぇの落とした誠――――俺が、引き継ごうじゃないか」



千歳の零した星屑を繋いで、星に直した頃。


ちょうど、おめぇに逢える位まで、俺は輝いているだろう。



いつか、自分の咲き誇る時代が終わった頃。


散り行く流れに身を投じ――――自分の命が星屑になろうとも。


ずっと。



「おめぇを、愛しているよ」



振り返らず、目の前に広がる浅葱色の空に――――


そっと、微笑みながら呟いた。



*土方 歳三side end.

And『オトシモノ~君が零した星屑~』end.