「ちょ、土方さん!!」 「仕方ねぇだろ、吐かねぇんだから」 誰かの意見も聞かず、私に近付いて来る気配。 そうか、この美丈夫は土方というのか。 何でだろうか・・・・・いつも以上に、やばい気がする。 スッと近付いて来た、光る何か。 私の垂れた前髪を、グイッと力任せに引っ張られた。 瞼は腫れてるし・・・・・片目は見えないよね。 そして、近付いて来るそれが“刀”だと気付いたのは。 私の目に刺される直前だった。 「うっ、くぅ――――!!」