笑いながらもう一度空を見上げると、静かに光が木漏れ日として降り注いでいる。 ・・・・・本当に、もうこれで―――― 終わりなのかな。 胸に広がる、寂しさと虚しさ。 「ねぇ、土方」 ちょっとだけ、ちょっとだけだから許して。 無言でこちらに顔を向ける土方に、心の中で呟く。 「あの日は、ごめんね」 「・・・・・何の事だ?」 「花火、連れて行ってくれた日の事だよ。 ――――あんな酷い事言って、ごめん」