ぼんやりとする頭で、どうしたらこれから解放されるのか・・・・・ それをずっと考えていた。 「おい、吐く気になったか?」 この美丈夫も、気が長いのか短いのか・・・・・ つくづく分からない男だ。 「・・・・・吐くも何も、知らないんだから」 掠れて、空気が漏れるだけの、聞き取りづらい私の声。 その言葉を発した途端、いつものように始まるのだ。 「なら、仕方ねぇな」 カチャリ、という音と共に、暗闇の中で何かが光った。 それに息を呑む、周りの隊士達。