局長は土方と沖田に引きずられるようにして、私から引き剥がされた。 「千歳、ちょっとこっち来い」 「よし、千歳行ってらっしゃい!!」 「そうだな、行っておいで」 「千歳さん、ありがとうございました」 土方に続いて、原田、局長、そして沖田が言葉を繋げる。 ・・・・・最後のお別れのようで、そうでない。 笑っている彼らの凛々しい姿を目に焼付けて、私は土方を追い越して壬生寺へと走った。