さぁぁぁっと、薄れていくのが全身に広がる。 ・・・・・あぁ、私は泉箕より、消滅するのが早いんだな。 そう、暢気に考えながら、空を仰いだ。 「千歳、さん・・・・・」 「こうやって消えて行くのに、自分が消えるまでの少しを。 ・・・・・人を辛くさせてまで、幸せでいたいなんて思えないよ」 手の平、腕、肩、足、首、肩―――― どこもかしこも、薄っすら透けて、景色と同化してしまっている。 ――――どう、伝えろって言うの? 土方の事は好きだ。だから・・・・・ 私も、土方には最後まで笑っててほしい。