俯いた山崎に、心の中でそっと語りかける。 ただ――――空しいだけだから。 そして、山崎はやっと、気まずげに口を開いた。 「・・・・・気になりますよ、そりゃあ。 あなたは、土方副長を見る度、辛そうな顔をされる」 新たな洗濯物に手を伸ばした矢先、放たれた言葉。 それに、指先が冷たくなって行くのを感じながら、ゆっくりと身体を起こす。 辛そうな顔、してたの?私。 「あなたが、土方副長を想っている事位、分かります。 だからこそ、副長の思いを跳ね除けた意味が分からない」