ポカンと、間抜けに口が閉じなくなっていた。 何言ってるの、こいつ・・・・・ え、本当何言ったのか、分からない。 「は・・・・・?」 声を荒げる土方に肩を揺さぶられながら、私の目の端から、何かが落ちた。 泉箕がいなくなって、私ももう直ぐ消える。 なのに、こいつは――――何で、まだ。 「言っただろう、おめぇを守りたいって。 ――――ずりぃ言い方だけど、泉箕が消えた時、決めたんだ」 “おめぇを、最期まで守り切るって。”