目覚める前に、夢の傍らで考えていた事が、もう一度蘇る。 ・・・・・あんなに、土方が手を取ってくれる理由。 あんな事を言ったのに―――― 青く、目が痛くなるほどに澄んだ空を仰ぎながら、小さく溜息をついた。 「・・・・・何、溜息ついてんだよ」 背後から掛けられる声に、心の中でボソッと言葉を返す。 ・・・・・あんたのせいだよ、土方。 「いや、別に。何でもないよ」 「・・・・・そうか?」 「うん、そうだけど」