『何故生を望む』



どこか、遠くからそんな声が聞こえた。


生きたいから。復讐しないといけないから。


伝えようと思っても、もう力が残っていない。



『そうか。わが名は、泉箕【イズミ】。


そなたと契約しよう。その代わり・・・・・・』



“代償”を払ってもらわなければならない。


それでもいい。


生きられるのなら・・・・・・


私は、声のする方に手を伸ばす。



そして、辺りは眩い光に包まれた――――