「おいっ、さっさと吐け!」


いや、吐けと言われてもですね。


何も、知らないんだから。


あまりの理不尽さに、笑いそうになる。



「早く吐けよ!?じゃないと、この苦しさ味わいながら死ぬことになるよ?」



「っ、あ、のさ。何、も知らない。

殺して、みなよ。 どうせ、死、なないから」



上手く、言葉が出ない。


そう、一回私を殺してみたらいい。


どうせ。どうせ、死ねやしないんだから。