『忘れられた土地神というものは、寂しいものだな。 ――――こうして、苦しみながら死んで行くのは、その土地を捨てた報いかもしれぬ』 ポソッと呟きながら、目を閉じている綺麗な千歳の寝顔を見つめた。 ――――初めは、ほんの興味本位だった。 特別執着していた訳でもなく・・・・・ また、自分の近くで殺されて行く幼子に、心が痛んだ訳でもない。 ただ、復讐に駆られて、“人”を捨てる“人の子”。 それが、一体どんな道を辿るのか。 それを知りたかっただけだった。