「――――限界が来るまで、かな」 その言葉を聞いて、あの夢の中と同じように笑う。 泉箕は、と聞こうとした瞬間、泉箕は口を開いた。 『俺は、今日で最後にしようと思っている。 もう、この姿を保っているのも、限界が近付いてるからの』 ポソッと、空を見上げ呟いた泉箕の背中は、空の青を透かしているようだった。 そっと手を伸ばし、泉箕の背中に触れる。 透けているように見えた背中に、手は触れる事が出来た。 ホッとしながら、泉箕の背中に抱きつく。 ・・・・・何年振りだろう。