呆然と、部屋の前で立ち尽くす私を、土方が引き込もうと手を伸ばす。 その手を、一瞬躊躇ったように引っ込め、そして私から顔を背けた。 『千歳、何をしてる?』 「あ、起きた」 驚いたように呟く沖田、そして私を見上げる泉箕。 顔色は悪いものの、声はしっかりとしていた。 大きく溜息をつきながら、私は泉箕の傍へと寄る。 蒸し暑い部屋を、少しでも涼しくしようと、沖田が窓と襖を開け放った。 「・・・・・何、してんの」 『うーん、貧血だの、多分』