何だか、嫌な予感がした。 胸騒ぎというよりも、嫌な空気に背中が粟立つような、そんな感じ。 静かに立ち上がりながら、私は土方の下へと足を進める。 無言のまま歩き始めた土方の後を、私も静かに追いかけた。 沖田か、それとも・・・・・ 「泉、箕――――・・・・・?」 水を打ったように静まり返った沖田の部屋。 死んだように目を閉じる、人影。 泉箕は、硬く目を閉じたまま、微動だにしなかった。 「稽古中に、急に倒れて。 ――――多分、直目を覚ますと思いますが」