「俺、おめぇが好きだ。 ・・・・・知らない間に惹かれてた。泣いてたら、守ってやりたいって。 ずっと――――傍にいたい、って」 ずっと傍にいたい、その言葉に鼓動が高まった。 声にならない、感情。 涙が滲みそうになりながら、私はそっと目を開く。 「・・・・・土方、私は」 「・・・・・――――ん?」 本当はね、私。 震え、掠れる声を殺しながら、心に決めた思いを口にする。 ドンッ、と響く花火の音が、京の町に響き渡った。