------ ---- -- 「・・・・・千歳、花火見に行かないか?」 唐突に、私の肩に手を置く人物、といえば土方位だろう。 夕餉中に、土方が話し掛けてくるのは珍しく、それに少し戸惑った。 「あ、うん。行く」 「分かった、じゃあこの後な」 そう言って、颯爽と戻っていく姿を見た瞬間、さっきの土方の背とその姿が重なった。 ブンブンと頭を振りながら、その光景を振り払う。 泉箕がここへ来ていない事への違和感を感じながら、私は夕餉を口に運んだ。