「沖田君、落ち着いて聞いてくれ。

・・・・・君は、労咳だ」



陽の光に包まれた屯所の中で、静かに告げられた言葉。


辺りの空気が、ピシッと凍りついたのが伝わってくる。


あの事件から二日が経った今、定期的に行われているらしい検診で、その言葉は発された。


さっきから、筋肉について大声で語っていた隊士達。


しかし、その声もいきなり水を打ったように静まり返った。



「千歳さん、ちょっと追い払っといてもらえます?」


「あ・・・・・分かった」