よくよく見れば、倒れている新撰組の隊士は、奥沢だけではない。 安藤も、新田も・・・・・ 裏庭を任されていた隊士は、血の海の中で崩れ落ちていた。 「おい、そっちは大丈夫か!?」 駆け寄ってきた永倉が、裏庭の惨状を見て息を飲む気配がした。 そして、まだ意識のあった安藤と新田を手当てするように、指示を出す。 「奥沢・・・・・奥沢ぁっ!!」 堅く目を閉じた奥沢を揺すりながら、私の視界はぼやけていく。