それを振り払おうと、目を閉じようとした。


『あ、まだ寝ないで下さい。一つだけ、質問に答えてくださいね?


今、私達が見えていますか?』


当たり前のことを聞く、山崎と呼ばれた人。


霞んではいるが、一応見て取れる。


小さく、コクリと頷く。


そんな私に、ホッとしたような表情を二人は浮かべた。


そうか・・・・・この人達は、何も知らないのだ。


全て知ったら、すぐに私を殺すだろう。


殺戮のために生きる、復讐が生き甲斐だった私を・・・・・