「総司は二階、永倉君はここを守ってくれ!! 奥沢、安藤、新田は裏庭、泉箕は沖田を追いかけてくれ!!」 刀を振るいながら、近藤さんは声を張り上げる。 血の臭いと、いきなりの襲撃にいきり立った浪士達は、真っ向から向かってくる。 ・・・・・指示の無い私は、自由に動いても良いという事だろうか? 奥沢達はきっと、逃げてくる浪士を防ぐ為に、裏庭に派遣されたのだろう。 「近藤さん、私は池田屋の前で逃げた奴らを斬りますっ!!」