オトシモノ~君が零した星屑~



『・・・・・熱、下がんないね~』


『確かに、これだけの高熱が下がらなかったら・・・・・

少し、まずいかもしれません』


あまり開かない目から見える人影。


手拭でも乗っているのだろうか・・・・・少しだけ、頭が重い。


薄っすらと目を抉じ開けると、少し青い羽織が目に入った。


あれは・・・・・町民に煙たがられている壬生狼か・・・・・?


別に、怖いわけじゃないけれど。


逃げ出したくなった。