「はぁ――――っ・・・・・では。

四条の枡屋の件ですが・・・・・張り込んだ結果を報告致します。

枡屋喜右衛門は、古高俊太郎だという事が判明致しました」



背筋を正し、二人を見据えた山崎の声は、糸を張ったように張り詰めている。


よく事情が分からず、私は首を傾げた。


そんな私を手で制しながら、土方は続きを促す。


近藤さんは、腕組みをしながら眉根をひそめ、険しい顔をしていた。



「これ以上泳がせておくのは危険と判断し、沖田組長が捕縛へ向かいました。

・・・・・もうそろそろかと。」


「――――いや、もう帰ってきたようだ」