「・・・・・ねぇ、今のって・・・・・」 「あぁ、また煩ぇ奴らが来たな」 声だけを聞くには、さっきのは沖田だった気がする。 あとのもう一人は・・・・・合っていれば、多分藤堂だろう。 小さく溜息をつく私達の後ろで、ジャリ、と石の擦れる音がした。 「ひーじかーたさんっ、隣の別嬪さんは誰ですか?」 「もしかして、恋仲!? 何か、見ちゃいけないものを見ちゃったよ」 振り返ると、確かにさっき予想した奴らがニヤニヤと立っている。 ・・・・・この姿を見られるのは、少なからず恥ずかしい。