じゃり、と足元を砂が擦る。 ずっと下を向きながら歩いていたが、いつの間にか皆の足音が遠くなっている事に気が付いた。 慌てて、前の隊士を追い駆ける。 はぁ・・・・・色々、朝から疲れるんですが・・・・・ 「おい、お前大丈夫か?」 「――――大丈夫だと思います?」 私の方を、苦笑しながら振り返る隊士。 口元を引きつらせながら、私はコキッと首を鳴らした。 「いや、思わない」 ははっと笑いながらまた前を見て、私達は歩き出した。