『千歳、怪我したのか?』 脳内で、泉箕の声が響く。 心配しているような口調をしているが、全く心が篭っていない。 「別に。さぁ、これどうしようか」 そう、強気に振舞うが、もう体は言う事を聞いてはくれない。 わたしが、浪士の下敷きになってしまった事で・・・・・ 傷一つ無い、浪士の体。 意識を失っているだけで、命に別状は無さそう。