そして、『カチャリ』という音と共に、刀が抜かれた。 もちろん、私の刀ではなく・・・・・ 浪士の刀だ。 剣術は得意な方だが、人を斬るのは好きじゃない。 だが、この男は違うようで・・・・・ 平気で、私に切っ先を向ける。 自分も私にぶつかったのに、私だけが悪いみたいな扱い。 「どうせ負けるのに、刀向けるなんて馬鹿だね」 「ぁあ? 何言ってんd」