さすがの私も、この返答には苦笑い。 「そんなの無理だから、さっさと起きるっ」 何度も同じ言葉を耳元で叫んでも、起きる気配はない。 こんなんでよく、副長なんかでいられるな。 眉根に皺を寄せて、布団を引っ被る土方は本当に子供みたいだ。 この顔を見ると、きっと隊士達は“鬼の副長”と呼べなくなる。 「あ~・・・・・太陽に待てって言っとけ」 唸りながらそう言った土方を、不覚にも可愛いと思ってしまった。 太陽に待てって言えって・・・・・さすがの副長命令も、これは無効だな。