その返答に土方は、間抜けなほどに、キョトンとした表情を向ける。 「・・・・・は?」 「いや、別に・・・・・この句、悪くないと・・・・・思うけど」 モゴモゴと口を動かし、最後の方は声になっていなかった。 褒めるつもりは無かったのに・・・・・ 恥ずかしさと照れ臭さで、土方から顔を背けた。 「お前、変わってんな」 ポツリと呟く土方の声は、どこか嬉しそうで。 なぜか、その声だけでまた顔が熱くなる。 自分の分のお茶を、一気に流し込み、その熱を冷まそうとした。