「・・・・・そう、か」
私の言葉を聞いて、笑う土方。
その、艶やかな笑顔にドクンッと胸が音を立てる。
熱気だけじゃない熱が、顔に集まっていくのが分かった。
「何だ・・・・・これ・・・・・」
小さく呟きながら、土方から視線を逸らす。
近くに置いてあった水を飲み干しても、顔と体の熱は消えない。
むしろ、どんどん上がっていくみたいだった。
「――――部屋に帰るっ!!」
「じゃあ、俺も部屋戻る・・・・・」
少しでもこの熱を収めたくて、声を張り上げ立ち上がる。
そう思って立ち上がったのに、土方戻ってきちゃ意味が無い。



