「おい、こっちこいよ坊主」



グイグイと引っ張られる腕。


私を睨み、蔑むような視線を向ける、男達。


なぜ、私がこんな目に合っているのか。


そんなことより、引っ掛かることがあった。


どうして・・・・・私を坊主と呼ぶのだろう?


確かに、男物の着物を着て、刀を下げていて。


その上女の子・・・・・いや、今時珍しく短髪の頭。


しかし――――