冷静に、私に釘を刺す泉箕に、一瞬ばかり戸惑った。 さっきのあの変な空気は、どこへ行った・・・ しかも、さっきまで寝ていた土方も身を起こし、私達の方へ歩いてくる。 その足取りは、フラフラとして危なっかしい。 「・・・・・何?」 私の傍に腰を下ろした土方。何か用があるのか? 酔いが回っているのか、色白な顔は赤く染まっている。 「お前は、ここで暮らすのは嫌じゃないか?」 いきなり口を開いたかと思えば、何を言い出すんだこいつは。